2007年8月18日 (土)

生涯現役とキャリアづくり

21世紀の高齢社会に向けて、私たちの社会環境は大きく変わってきています。

1)   価値観の変化と多様化

      価値観の大きな変化によってライフスタイル、行動様式の変化

       複合的に存在する高齢者、新人類、ヤングなど

各世代の独自の価値観による行動様式が家族関係や職場の人間関係を形成してきました。

2)   社会構造の変化

      終身雇用、年功序列による昇進・昇給は保証されない時代(サラリーマンの三種の神器の崩壊・早期退職制度の促進)

       女性労働人口の増加:職場における男女の役割の差の縮小(男女雇用機会均等

     法の改正・男女共同参画基本法の施行)

       労働力の多様化:中途採用者、パート労働者、派遣労働者、外国人労働者の増

3)心の文化を重視する時代:消費者と共感する市場へと変化

2025年には国民の四分の一の高齢者(65歳以上)がいる社会になることは確実視されています。

そのような社会の中で、豊で、健康な生活を送ることが出来たら、と云うのが多くの人の願いではないかと思います。死という人の終焉時まで人に介護されないで、何らかの形で現役であったらというのが理想ではないかと思います。

私は現役とは、「自分の生き方について目的があり、積極的に取り組み行動できる」ことであると思います。体力的な現役ばかりでなく、精神的にも、社会的にも。従って、現役であるためには心身共に健康であり、ある程度の専門性を身につけ、支援してくれる人間関係ができている、または作ることが必要と思います。そして、ポジティブに生きようとする気概と勇気が必要ではないかと思います。

定年になってから考えるのではなく、今ある自分を良く見つめ、新たな希望と夢のために自分に磨き(=キャリアづくり)をかけて目標が達成できれば最高ではないかと思います。生きがい、やり甲斐のある幅広いキャリア設計は、あくまでも自己決定の分野であり、それを自己責任のもと、実行するものであくまでも他人がとやかく言えるものではない、と思います。

私のキャリアづくりの基本的な分類は3つからなっています。

1. 能力開発としてのキャリアづくり

2. 自立をめざすためのキャリアづくり

3. 従来型のキャリア/ライフプラン設計           です。

一言でキャリアと云ってもその人の目的、ニーズが多様であればあるほど多様な対応が必要になるもの思います。ある専門家は「キャリアデザインは、終身雇用を前提にしないほうが良い、ある程度途中で変化(リスク)しても対応が出来るものが良い」と言っていました。この話は既に11年前の話ですが、「定年前に定年後」を考えることが重要になってきました。

(キャリア・ガーデン常務理事古谷光一)

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2007年8月17日 (金)

混迷社会の中のキャリア・カウンセリング

経済、技術の発展は社会生活を多様化し、人たちの気持ちや行動は多様化した生活の中で、個有化し、個性化し、個の尊重と相まって人間関係が非常に複雑になってきました。

 人間関係が複雑になるとともに、お互いが無関心的になってきた(あえて無関心を装う?)。そして、抱えた悩みや問題について誰にも相談できず、一人で悩み、適切な判断ができず問題行動をおこしたりして心の病へと落ち込んでいってしまうことが多々あります。

身近に親身になって話を聴いてくれる人がいたらどうなるでしょうか。そのようなことを反映して、現在、世の中は一億総カウンセラーといわれるほど、多種多様なカウンセラーがいます。 明らかにコンサルティング的な内容であっても、それをあえてカウンセリングと称しているものも沢山あります。そして、それをビジネスとしています。(両者の違いを明確にしている?考え方ですが現在の世の中は「複合化・多様化の社会」ですから混在してもやむを得ないかも知れません。)

   私が学んだカウンセリングは、ロジャーズの人間学的理論「クライエント中心療法」が主だったと思います。カウンセラーは一人一人のユニークな気持ちを、深く、そしてあるがままに理解し、分かち合う。こうした真の理解者の前でのみ、クライエントは防衛を排除して、自己と現実をありのままに体験し、現実に立ち向かっていく意欲を得ることができる(共感と理解)、と学びました。 カウンセリングは「いま、ここ」が重要であり、コンサルティングは「いま、ここ」から「このさき」までを見通す(予測)ことも重要であると考えます。

またライフ・マネジメントやリスク(&オポ)の側面からのアプローチも必要かも知れません。個人が設定する人生目標や人生計画は本来、他人がとやかく云うものでも、できるものでもない。にもかかわらず、キャリア問題やライフ問題に関する人生の選択に個人の領域(精神領域)にまで踏み込んだ議論が当たり前のようにおこなわれています。

横並び認識が社会的に成り立っているからかも知れません。企業の倒産や廃業、リストラによる失業、中高年者の自殺、凶悪犯罪の増加、家庭・家族の精神的不安からくる家庭内暴力、、登校拒否、いじめ、非行など一個人や一家庭で解決できる限界をはるかに超えてきました。

個人の豊かさを求める反面、自己ではコントロール不能な社会的リスクに覆われることが多くなりました。

これらの問題を前向きに受け止めながら人生の目標達成に向けて取り組んでいかなければならなくなったから大変。

 従来の人生設計は個人のライフイベントを想定したものとはほど遠く、FP思考が強かった。これからのキャリア計画や目標は、社会変動(特にインフレ、デフレ景気下)に対応できるものも大切だし、高齢社会の中でキャリアをどう捉えていくかも重要になると思います。

(キャリア・ガーデン常務理事古谷光一)

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2007年8月15日 (水)

ビジネスキャリアと、生きがいを目指すキャリア

最近キャリア・カウンセリング、キャリア・コンサルティングに関わる団体・個人が増えています。そして書店には時流(?)この種の書籍が沢山並べられています。そしてEAPビジネスという言葉が尤もらしく言われるようになってきました。

カウンセラーは自分の持っているスキル、ノウハウが社会のニーズに適い、相談者に対してどの様に対応できるかが大切ではないかと思います。

会社人間から社会人間へと言われるようになって久しい。一言でキャリアと言ってもいろいろなものがありますから非常に難しい。

年代によってキャリアニーズが違うと思いますがキャリアづくりには二つの道があると思います。

①ビジネスのためのキャリアづくり(キャリアデベロップメント)

②人生の生きがいをめざしたキャリアづくり(余暇時間の活用等)

何時までも一つの手法では通用しないときです。少し古くなりますが年代別の仕事意識等も知っておくと便利かも知れません。

 60歳代 もっと遊び方を学んでおくべきだった(定年後の自白)

50歳代 仕事中心だが、余った時間なら許せる(少し現実的)

40歳代 仕事以外に夢中になるなんて罪悪(自分は何でもできる?)

30歳代 仕事=勉強=遊び  同一価値観(重点指向に欠ける)

この中で特に欠けているもの「自由な時間と空間」

20歳代 遊びは遊びー仕事は仕事(ケーセラセラの感覚、やればいい)

このような余裕感覚の中でどの様なキャリアづくりをするのか、また悩むのか?「いつかは、なにかやる、やろう!!」これは大きな落とし穴になります。「そのうち、そのうちと云ってる間に日が暮れる」と言う川柳があったような気がします。男性はこの部類が多い。女性は、平均して行動が早いので、このような言葉は使わないようです。

高齢者のタイプについて、レイチャードは五つの類型をしています。

定年退職後の適応が、パーソナリティと強く関連していることを指摘

(1)   円熟型(Mature):自分自身を現実に受容できるために、老年期にたやすく適応できる。

(2)   安楽椅子型(Rocking chair):一般的に受け身的で社会人としての責任から自由になれたことを喜び、それに満足している。

(3)   自己防衛型(Armored):年老いることの不安に高度の防衛を発達させている。

(4)   他罰型(Angly):人生の目的を達成できなかったという思いに苦渋を感じている。

(5)   自罰型(Self haters):過去を振り返り、失望と挫折感を感じている。

60歳代「もっと遊び方を学んでおくべきだった」と云う余裕感覚意識ですが、果たして自分はどの様なタイプにはいるのだろうか?

何かあったらキャリアを考えるのではなく、自ら人生目標を考え自から行動することが、自己実現達成に向けて励みが出るものと思います。

(キャリア・ガーデン常務理事古谷光一)

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2007年6月29日 (金)

自分探しで『本物』は見つかりましたか?

最近は「就職内定率の改善」「失業率の低下」等雇用環境に明るさが出てきました。しかしながら若者や、大学を卒業したが、なかなか就職ができない人もいます。「自己PR」は大事な戦略ですが、自分探しで『本物』は見つかりましたか?

よく見られるのが「自分さがし」をしている人がいます。今さらと言われますが、そのことに悩んでいる若者は多くいます。

自分が判らない、俺は誰だ、等と言うことが、若者の間ではごく当たり前のようです。だから「自分さがし講座」なんてビジネスが出てくる。私自身も以前「自分探しは前向きに」と言うことをブログに書いたことがあります。しかし、よく考えてみますと「自分は、元もと存在している=自分はあるのだ」ということです。

少し飛躍するかもしれませんが、自分が判らないと言うことは「今ある私」を認めないからだと思います。

「あるがままに」という言葉があります。原点はそこにあるのではないでしょうか。

 自分の仕事は「社会からの預かり」と考えれば「自分探し」に悩むことはないと思います。化粧をしない自分、あまり背伸びしない自分、身分相応の大切さ、分相応に、、、と言うことも時には大切です(足を知る)。

中年になってくるとお互いの個人能力に差が出てきます。人によっては人生を振り返り

自分の将来の人生について考え直す時があると思います。その時、自分の視点を何かの尺度に合わせておくことも必要ではないかと思います。リストラ旋風が吹き荒れた頃は自分の職業観、人間観に多くの教訓を与え、多くを学んだのではないかと思います。その中で自分を価値を知り、自分の価値が、思っている以上に高かったら張り切るし、低かったら、知らず知らずのうちに仕事に取り組む姿勢(意識)が下がってきます。

自分以外の『物差し』で自分を見ることは、自分発見でもあり自分を成長させる動機付けにもなります。忙しさにかまけて、安定した安全なポジションにドップリ浸からない姿勢が大切だと思います。(三匹のゆで蛙にならない)

老後迄を見通したビジョンを早く(40歳代)から固めている事は先行き大きなエネルギーになると思います。実現したかどうかは問題ではなく、常に先の将来を見据える人生が、生きがいのある将来を創り出すことに結びついているのではないかと思います。

目標を持って仕事に打ち込めば、きっと道が開け、自信が出てくると思います。そして、自分というモノが見えてきたと感じるのではないかと思います。

(キャリア・ガーデン常務理事古谷光一)

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2007年6月18日 (月)

自分で考え、自分できめて、自ら動く(行動する)

 私は先週長野県の東信地域のこめどころである中規模の市の市立中学校で「職業意識の育成」と題して講演する機会があったので、講演の終り部分の「まとめ」として生徒に話したことを書いてみた。

この中学は自然の環境に恵まれた町である。都会の殺伐とした町中とは対照的であった。町の中心地から少し東よりに、JRの駅から徒歩10分位のところにあった。

私の住んでいる羽村駅の周辺には3ヶ所の駐輪場があるが、毎朝1000台から1300台の通勤、通学者の自転車がぎっしりと詰まって置かれている。(毎日管理のおじさん達が一所懸命整理整頓をしている)

ところがこの駅は特に駐輪場というスペースは無く、20台くらいしかない。むしろ中学校の方が圧倒的に多く自分たちで整然と駐輪している。

 冒頭からテーマに関係ないようなことを書いたのかと次回以降にしようと思う。(中学生の体験学習のお話しとして)

生徒は体育館に集まり私の話を聞いてくれたのですが、初めのうちは昼過ぎと言うことでお昼寝をしている生徒もちらほらいました。中頃にはお休みの生徒はいませんでしたので良かったなあと思いました。

 「まとめ」の話として、

「何事に於いても準備は速いことに越したことはありません。

そして自分の将来の目標を高く掲げそれを達成するために何をしなければならないかということを自ら考えることが大切です。あなた方には人から言われて行うのではなく、自ら考え行動し、また挑戦する積極性が求められています。

今学んでいることはそのための基礎づくりです。そして「学んだことは活かす」という信念が大切です。時には失敗することもあると思います。

挫けず「私は負けない、と自分を信じる」ことが出来る若者になって欲しい。」

つづく

(担当 古谷)

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2007年1月18日 (木)

キャリア開発支援」プログラムの概要紹介

『時価を高め、売れるキャリアづくり』

私たちの心の中には常に『何かをやりたい』という願望がある。

「キャリアを考える」ということは、自分の人生を良く考え、やりたい仕事について良く考え、仕事を選び、自己実現をしていくプロセスである。自分を生かせるようなキャリア目標を設定し、その目標に向かって、進んでいくことを意味している。

◎キャリア・プランからキャリア・マネジメントへ

―――キャリアを総合的に捉えるーーーー

次のような気持ちに捕われていませんか?

(1)自分が何をしたら良いのかわかっていない。

自分の事をよく知らない。

自分は何が出きるのか、本当に何がやりたいのか?ということを真剣に自問自答する。

※自分が会社で与えられた仕事をこなしていればそれで良かった。

(2)自分の道(キャリア)を真剣に考えなくても一所懸命、仕事に取り組んでいれば評価され、それなりに将来が安全である。

※自分のキャリアなど考えたら、評価されなくなってしまう。という不安

(3)仕事を通じて自己実現という考えを持っていない(?)。

自分の仕事をどのように成し遂げるかよりも、会社への適応や自分を中心とした給料や、役職地位を重要視していた。

※自分に対する、上司・仲間の評価への関心

(4)自己認知(よりよく自分を知る)

この様な気持ちを排除して、自らじっくり考えるプログラムです。

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